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手紙(ヒバカリとユウダ)

ヒバカり さま

 

おひさしぶり。げんきに してますか?

ヒバカりさんからの 手がみ よみました。

まさか おとめ向け小せつで よんだからって ホントにせんせーに向かって「きらい」なんて言ってませんよね?

 

おねがいですからやめてくださ。

わたしと あなたは そんなこと したら 相手が、よくないです。

好きになった人が わるかった。気持ちを ためすようなことをしてはいけない。あきらめましょう。

 

あなたがジッコーしてないことを祈ります。

 

そうそう、今は 手がみは さゔに みてもらって かいてます。イロイロあって仲なおり しました。

さいしょは はららかさんに みてもらってましたが、罵詈雑言を かかせてきたので やめました。

 

はららかさん に きらいと いったら……。

やめましょうか、このはなしは。

くるしい。そうだ よんでるのは

にーなと 小鳥の恋という小せつですよね。

げんぶつ よめたらよみます。

てがみ まってます。

 

フォマ

 

p.s.

どうせ、せんせーが チェックしてるんでしょうけど  そういうの やめたほうがいいですよ。

 

*

 

ユウダは手紙を読んで軽く息を吐いた。

字はうまく文章も大分読み易くなったとはいえ、ウォマからの手紙は読みにくい。

何故自分の名前は書けないのに悪い意味の言葉だけスラスラ書けるのかもよく分からない。

彼はハサミを持ち出してp.s.から下を綺麗に、まるでそこから下が無かったかのように切断する。

そしてそれをヒバカリに渡しに行こうとして気が付く。

—早く逃げて。

なんて小癪な。彼はその部分も切断する。

ヒバカリが喜ぶからとウォマとのやり取りを容認していたがそうもいかないかもしれない。

 

逃がすわけがない。ヒバカリはユウダの手の内に居なくてはならないのだから。

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